パッケージとは
Pythonにおいて、複数のモジュールをまとめて管理する仕組みをパッケージと呼びます。パッケージを利用することで、プログラムを論理的に分割し、再利用性の高いコードを書くことができます。
例えば、Webアプリケーションを作成する場合、データベース接続、API通信、ログ出力など様々な機能が必要になりますが、これらを全て1つのファイルに書いてしまうと可読性が悪く、また再利用性も低くなってしまいます。そこで、機能ごとにファイルを分割し、それらを1つのパッケージにまとめることで、プログラムの保守性や拡張性を高めることができます。
パッケージの作成
パッケージは、単純にディレクトリにモジュールを配置するだけで作成することができます。以下のように、パッケージ名を表すディレクトリを作成し、その中にモジュールを配置します。
mypackage/
__init__.py
module1.py
module2.py
mypackage/
:パッケージ名を表すディレクトリ__init__.py
:パッケージの初期化ファイル。空ファイルでも良い。module1.py
,module2.py
:パッケージに含まれるモジュール
上記の例では、mypackage
というディレクトリを作成し、その中に__init__.py
、module1.py
、module2.py
の3つのファイルを配置しています。
__init__.py
は、パッケージがインポートされた際に自動的に実行されるファイルで、必要な初期化処理を行うことができます。このファイルが存在しない場合、Pythonはただのディレクトリとして扱います。
パッケージの利用
パッケージ内のモジュールにアクセスするには、ドット演算子を使って以下のように記述します。
import mypackage.module1
import mypackage.module2
mypackage.module1.func()
mypackage.module2.func()
または、from
キーワードを使って以下のように記述することもできます。
from mypackage import module1, module2
module1.func()
module2.func()
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