Pythonには、整数、浮動小数点数、複素数などの数値型データがあります。この記事では、数値型データについて説明します。
整数型(int)
Pythonの整数型は、int型と呼ばれます。整数型の変数を宣言するには、通常の代入文を使います。
num = 100
整数型の値には、負の値も設定することができます。
negative_num = -100
浮動小数点数型(float)
Pythonの浮動小数点数型は、float型と呼ばれます。浮動小数点数型の変数を宣言するには、小数点を使った代入文を使います。
pi = 3.141592
浮動小数点数型の値には、指数表記も使用することができます。
e = 1.5e5
複素数型(complex)
Pythonの複素数型は、complex型と呼ばれます。複素数型の変数を宣言するには、虚数部を表す「j」を使った代入文を使います。
comp = 3 + 4j
複素数型の値には、実数部と虚数部があります。
数値型データの演算
数値型のデータには、四則演算や比較演算、論理演算などの演算子が使用できます。以下は、数値型データを使用した演算の例です。
a = 10
b = 3
c = 3.0
d = 2 + 3j
# 四則演算
print(a + b) # 13 加法
print(a - b) # 7 減法
print(a * b) # 30 乗法
print(a / b) # 3.3333333333333335 除法
print(a // b) # 3 除法(小数点以下切り捨て)
print(a % b) # 1 剰余
# 比較演算
print(a > b) # True
print(a == b) # False
# 論理演算
print(c == b) # True
print(d > a) # True
数値型データの型変換
数値型のデータには、型変換ができます。以下は、数値型データの型変換の例です。
# int型からfloat型への変換
a = 10
b = float(a)
# float型からint型への変換
c = 3.0
d = int(c)
# int型からcomplex型への変換
e = 2
f = complex(e)
複素数(complex)はint型やfloat型に型変換することができない。
N進数表記
2進数表記
2進数表記では、0と1の2つの数字を使って数を表します。Pythonでは、2進数を表す場合、接頭辞として 0b
を付けます。
binary_number = 0b1010
print(binary_number) # 出力結果: 10
上記の例では、0b1010
は10進数の10を表しています。
8進数表記
8進数表記では、0から7までの8つの数字を使って数を表します。Pythonでは、8進数を表す場合、接頭辞として 0o
を付けます。
octal_number = 0o16
print(octal_number) # 出力結果: 14
上記の例では、0o16
は10進数の14を表しています。
16進数表記
16進数表記では、0から9までの10個の数字と、AからFまでの6つのアルファベットを使って数を表します。Pythonでは、16進数を表す場合、接頭辞として 0x
を付けます。
hexadecimal_number = 0x1F
print(hexadecimal_number) # 出力結果: 31
上記の例では、0x1F
は10進数の31を表しています。
進数の変換
Pythonでは、bin()
、oct()
、hex()
という関数を使って、10進数から2進数、8進数、16進数に変換することができます。
decimal_number = 15
binary_number = bin(decimal_number)
octal_number = oct(decimal_number)
hexadecimal_number = hex(decimal_number)
print(binary_number) # 出力結果: 0b1111
print(octal_number) # 出力結果: 0o17
print(hexadecimal_number) # 出力結果: 0xf
上記の例では、bin()
、oct()
、hex()
関数を使用して、10進数の15をそれぞれ2進数、8進数、16進数に変換しています。
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