Pythonにおける文字列型データは、シングルクォート(')またはダブルクォート(")で囲まれたテキストです。文字列は、テキストの操作や処理に欠かせないデータ型であり、Pythonにおいて非常に重要な役割を担っています。
文字列の作成
文字列を作成するには、シングルクォートまたはダブルクォートを使います。以下は、文字列を作成する基本的な例です。
# シングルクォートを使った文字列の作成
str1 = 'Hello, world!'
print(str1)
# ダブルクォートを使った文字列の作成
str2 = "Hello, world!"
print(str2)出力:
Hello, world!
Hello, world!文字列の連結
複数の文字列を結合するには、+演算子を使用します。
# 文字列の連結
str5 = "Hello, " + "world!"
print(str5)出力:
Hello, world!文字列の繰り返し
同じ文字列を繰り返す場合は、*演算子を使用します。
# 文字列の繰り返し
str6 = "Hello! " * 3
print(str6)出力:
Hello! Hello! Hello!文字列のインデックスとスライス
文字列の各文字には、0から始まるインデックス番号が割り当てられています。このインデックス番号を使って、文字列の任意の位置の文字を取得することができます。また、スライスを使って、文字列の一部分を取り出すことができます。
# インデックス番号を使った文字の取得
str7 = "Hello, world!"
print(str7[0]) # H
print(str7[4]) # o
print(str7[-1]) # !
# スライスを使った文字列の取得
str8 = "Hello, world!"
print(str8[0:5]) # Hello
print(str8[7:]) # world!文字列のメソッド
Pythonの文字列は、数多くのメソッドを持っています。ここでは、よく使われる文字列のメソッドについて紹介します。
len()
len() メソッドは文字列の長さを返します。
string = "Hello, World!"
print(len(string)) # 13upper() / lower()
upper() メソッドは文字列を大文字に、lower() メソッドは小文字に変換します。
string = "Hello, World!"
print(string.upper()) # HELLO, WORLD!
print(string.lower()) # hello, world!strip()
strip() メソッドは文字列の先頭と末尾にある空白文字（スペース、タブ、改行）を取り除きます。
string = " Hello, World! "
print(string.strip()) # "Hello, World!"replace()
replace() メソッドは文字列中の指定した文字列を別の文字列に置換します。
string = "Hello, World!"
print(string.replace("World", "Python")) # "Hello, Python!"split()
split() メソッドは文字列を指定した区切り文字で分割し、分割された部分文字列をリストに格納して返します。
string = "apple,banana,orange"
print(string.split(",")) # ['apple', 'banana', 'orange']エスケープシーケンス
エスケープシーケンスとは、文字列中で特別な意味を持つ文字を表現するための記号のことです。
\n
改行を表します。
print("Hello\nWorld") # Hello
# World\t
タブを表します。
print("Hello\tWorld") # Hello World\
バックスラッシュを表します。
print("C:\\Python\\test") # C:\Python\test\’
シングルクォートを表します。
print('It\'s a pen.') # It's a pen.\”
ダブルクォートを表します。
print("It's a \"pen\".") # It's a "pen".
コメント