音の高さについて学ぶ
まずは、音の高さについて基本的な知識を身に着けていきましょう!
「音」はその高さを区別するために音名が割り当てられています。
音名は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」のイタリア式表記や、アルファベットのA~Gを割り当てた英・米式表記で幹音と呼ばれる基本となる7つの音を示し、幹音に#や♭を付けて派生音を示します。
幹音と派生音とを合わせた12種類の音の集まりを「1オクターヴ」とし、オクターヴの繰り返しで音の高さが表現されます。
下表には楽器の調律に基準音としてよく用いられるピアノ鍵盤左から49番目の「ラ:440Hz」を含む音階(鍵盤番号40~51)と、その1つ次の音階(鍵盤番号52~63)を整理しました。
鍵盤 番号 | 音名 イタリア式 | 音名 英・米式 | 周波数(Hz) |
40 | ド 4 | C 4 | 261.626 |
41 | ド# 4 | C# 4 | 277.183 |
42 | レ 4 | D 4 | 293.665 |
43 | レ# 4 | D# 4 | 311.127 |
44 | ミ 4 | E 4 | 329.628 |
45 | ファ 4 | F 4 | 349.228 |
46 | ファ# 4 | F# 4 | 369.994 |
47 | ソ 4 | G 4 | 391.995 |
48 | ソ# 4 | G# 4 | 415.305 |
49 | ラ 4 | A 4 | 440.000 |
50 | ラ# 4 | A# 4 | 466.164 |
51 | シ 4 | B 4 | 493.883 |
鍵盤 番号 | 音名 イタリア式 | 音名 英・米式 | 周波数(Hz) |
52 | ド 5 | C 5 | 523.251 |
53 | ド# 5 | C# 5 | 554.365 |
54 | レ 5 | D 5 | 587.330 |
55 | レ# 5 | D# 5 | 622.254 |
56 | ミ 5 | E 5 | 659.255 |
57 | ファ 5 | F 5 | 698.456 |
58 | ファ# 5 | F# 5 | 739.989 |
59 | ソ 5 | G 5 | 783.991 |
60 | ソ# 5 | G# 5 | 830.609 |
61 | ラ 5 | A 5 | 880.000 |
62 | ラ# 5 | A# 5 | 932.328 |
63 | シ 5 | B 5 | 987.767 |
また、表の内容を鍵盤にあてはめると下図のようになります。
ここで分かることは「ラ 4」から「ラ 5」のように1オクターヴ高くするには周波数を倍する必要があるということです。
また、「ラ 4→シ 4」に2音だけ音を高くするのには周波数を約53Hz上げれば良かったのに対し、「ラ 5→シ 5」に2音だけ音を高くするのには周波数を約107Hz上げなければなりません。つまり、音が高ければ高いほど、1音だけ音を高くするのに必要な周波数は大きくなるということです。
このことを表したものを視覚的にわかりやすくしたものが以下のグラフです。
上グラフは周波数の変化と、その周波数に該当する音名を記したものです。
すると、グラフ全体が曲線を描いていることがわかると思います。
実際に聴いてみる
表にまとめた各音をWAVファイルにしてものを聴いてみましょう!
※音声の再生時は音量にご注意ください。
ド 4(261.626Hz)
レ 4(293.665Hz)
ミ 4(329.628Hz)
ファ 4(349.228Hz)
ソ 4(391.995Hz)
ラ 4(440.000Hz)
シ 4(493.883Hz)
ド 5(523.251Hz)
レ 5(587.330Hz)
ミ 5(659.255Hz)
ファ 5(698.456Hz)
ソ 5(783.991Hz)
ラ 5(880.000Hz)
シ 5(987.767Hz)
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